明けまして、おめでとうございます。 皆さま方には、お健やかに新年をお迎えになられたこととお慶び申し上げます。 法人会の事業活動等につきまして、平素からご支援とご協力を賜り感謝いたしております。本年も変わらぬご支援ご協力のほどよろしくお願いいたします。 私ごとで恐縮ですが、昨年10月に東京都港区にある三田共用会議所において国税庁長官納税表彰を授与賜りました。この表彰ですが、私といたしましては、県内すべての法人会の活動を国税当局に評価していただき、皆さまを代表して表彰を賜ったものと思っております。 さて、表彰式が挙行された三田共用会議所ですが、元々は渋沢栄一が所有していた建物で、戦後に財産税として物納されたものだそうです。この財産税は、昭和21年に戦後処理やインフレ抑制等のため個人に対して1回限りで課税され、そして富の均一化を確保するため、その税率は25%から90%の累進性が採られていたそうです。 そこで累進税率を採用している所得税の最高税率を振り返ってみますと、昭和60年頃は70%でした。それが段階的に引き下げられ平成10年代後半には37%。その後、平成27年代後半には45%となり現在に至っています。 所得税法に定めのある税率だけをみても、社会情勢の変化等に応じて改正(変更)が行われていることが分かります。 昨年11月から12月にかけて、県連や各法人会が分担して国会議員や地方自治体に対して、地域の中小企業に元気を与える税制措置を強く求めてきました。 現在、令和7年度の税制改正に向けた検討が中央で行われており、改正内容によっては経営にも大きく影響します。皆さまとともに、引き続きその動向を注視したいと思っております。 今年の干支は「巳」。巳年は新しいことが始まる年、また、実を結ぶ年とも言われているようです。 皆さま方にとりまして令和7年がより佳い年となりますよう心より祈念し、新年のご挨拶といたします。令和7年 年頭ごあいさつ一般社団法人岡山県法人会連合会会長 松 田 久[表紙の写真]矢立の神事 吉備津神社(岡山市北区吉備津)では、1月3日に矢立の神事が行われています。 吉備津彦命の温羅(うら)退治に由来する神事で、矢置岩と呼ばれる巨岩に弓矢を置いて祈りを捧げた後、射手が四方に矢を放ち災禍を祓います。-2-
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